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研究
虚血性脳血管障害への血行再建術の効果予知法としてのInduced mild hypercapnia法—Induced hypertension法と対比して
著者: 大塚邦夫1 中川翼1 都留美都雄1 竹井秀敏2 伊藤和夫2
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2北海道大学放射線科
ページ範囲:P.167 - P.174
文献購入ページに移動脳主幹動脈閉塞または狭窄により惹起された虚血性脳血管障害に対する頭蓋外-頭蓋内血管吻合術(以下by-pass surgeryと略す)は,TIA,RIND症例への再発作の予防,またcompleted stroke症例への治療の目的で広く行われている.しかし,その手術適応については,いまだ論議が多く,手術適応の基準ならびに手術効果を予知する方法の確立が望まれている.手術効果予知法として,術前に適切な方法で虚血脳へ血流を増加させ,虚血脳の機能的可逆性を知ることが,術後の機能的予後の予知に通じ,大切である.
著者らはCO2吸入によるinduced mild hyperca-pnia法18,20)を用いた手術効果予知法の実験的研究12-20)の結果をふまえ,本法を臨床例に応用し,術後6-9ヵ月間の経過観察を行った.本論文では,induced mildhypercapnia法のもつ虚血性脳血管障害症例への血行再建術の効果予知法としての意義について,induced hy-pertension法5,6)と対比し,検討した結果を報告する.
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