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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科10巻2号

1982年02月発行

文献概要

症例

急激な視力障害にて発症した海綿状血管腫の1例

著者: 平田好文1 松角康彦1 福村昭信2

所属機関: 1熊本大学脳神経外科 2社会保険下関厚生病院脳神経外科

ページ範囲:P.201 - P.206

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I.はじめに
 硬膜や頭蓋骨より発生し,傍鞍部から中頭蓋窩を占拠する海綿状血管腫は稀な疾患であり,少数例の報告をみるにすぎない.また,従来より,臨床症状や神経放射線学的検査で特徴的所見に乏しいため,診断が困難なことが多く,治療上の問題も多いとされている.しかし最近,CT所見より術前に予測が可能であったとの記載も散見されるようになり4,13,23),臨床像や治療方針にも新たな検討が加えられている.われわれは,急激な視力障害で発症し,極めて特異なCT像を呈した症例を経験した.本症における急性発症の機序とCT所見について若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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