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研究
後頭蓋窩疾患に対するSubtemporal transtentorial approachについて
著者: 島村裕1 真鍋武聰1 谷川雅洋1 柴田憲司1 宮田伊知郎1 三宅新太郎1
所属機関: 1広島市民病院脳神経外科
ページ範囲:P.263 - P.268
文献購入ページに移動近年,神経耳科的検査法と神経放射線学の進歩およびCT scanの導入により,小脳橋角部腫瘍の早期診断が可能となっているが,なおかなりの大きさになるまで診断されずにいるのが現状である.その手術法も,従来より行われているsuboccipitalapproachに加え,microscopeの導入以来,middle fossa approachやtranslabyrin-thine approachなども行われるようになっている.
今回われわれは,脳幹部,小脳および脳神経を温存するという目的で,後頭蓋窩疾患,特に小脳橋角部腫瘍に対して,必要に応じてsuboccipital approachも併用しうるsubtemporal transtentorial approachを行ってきたので,その利点と同時に,問題点についても,併せて検討し報告する.
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