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研究
頭蓋内血管カニュレーション法とその臨床的応用
著者: 根来真1
所属機関: 1名古屋大学脳神経外科 2ニューヨーク大学神経放射線科
ページ範囲:P.271 - P.277
文献購入ページに移動I.はじめに
従来,頭蓋内血管にカニュレーションすることは容易でなく,かつ危険を伴うという理由で,臨床的には用いられることは少なかった.しかし1974年のSerbinen-ko12)の頭蓋内血管性病変に対するdetachable ballooncatheterによる治療法の発表以来,頭蓋内血管に経皮的にカニュレーションするためのcatheter systemが考案発表されている.
頭蓋内血管は内径も細く,屈曲が多いため,単にカテーテルをすすめるのみでは末梢まで到達することは不可能である.このため血流を利用してカテーテルを誘導する必要があり(flow guidance),それにはカテーテルの先にバルーンを取付け,このバルーンをふくらませることにより血管の中を血流にのせて末梢に運ぶ方法が最もよいといえる.
従来,頭蓋内血管にカニュレーションすることは容易でなく,かつ危険を伴うという理由で,臨床的には用いられることは少なかった.しかし1974年のSerbinen-ko12)の頭蓋内血管性病変に対するdetachable ballooncatheterによる治療法の発表以来,頭蓋内血管に経皮的にカニュレーションするためのcatheter systemが考案発表されている.
頭蓋内血管は内径も細く,屈曲が多いため,単にカテーテルをすすめるのみでは末梢まで到達することは不可能である.このため血流を利用してカテーテルを誘導する必要があり(flow guidance),それにはカテーテルの先にバルーンを取付け,このバルーンをふくらませることにより血管の中を血流にのせて末梢に運ぶ方法が最もよいといえる.
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