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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科10巻4号

1982年04月発行

文献概要

症例

外傷性後下小脳動脈動脈瘤の1治験例

著者: 谷諭1 舟橋鏡一2 橋本卓雄2 宮下瑛1 真田祥一1

所属機関: 1大森日赤病院脳神経外科 2東京慈恵会医科大学脳経外科

ページ範囲:P.423 - P.427

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I.はじめに
 外傷性脳動脈瘤は一定程度以上の重症頭部外傷後に生ずる稀な疾患である.特に最近はCTの普及により必ずしも補助診断として脳血管撮影を行わぬため,この疾患を念頭に置かぬ限り,臨床的に未然に診断することは難しい.われわれは,受傷後いったん軽快に向かった臨床症状が第10病日あたりより増悪するという経過をとった患者に繰返して施行したCTで結論を得ず,右椎骨動脈撮影にて右後下小脳動脈動脈瘤を発見し,右後下小脳動脈本幹のクリッピングにより軽快退院した,外傷性と思われる脳動脈瘤を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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