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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科10巻4号

1982年04月発行

文献概要

症例

頭蓋骨に原発した巨細胞腫—自験例と文献的考察

著者: 中尾哲1 福光太郎1 尾形誠宏1 谷口郷美2

所属機関: 1神戸市中央市民病院脳神経外科 2神戸市中央市民病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.429 - P.433

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I.はじめに
 頭蓋骨には,内板,板間,外板のそれぞれから腫瘍が発生する.頭蓋骨内板からは髄膜腫が,外板からは骨腫が,板間からは転移性腫瘍のほかに種々のmesenchy-mal originの原発性腫瘍の発生が知られている.最近,われわれは頭蓋骨に原発した巨細胞腫(giant-cell tu-mor,osteoclastoma)を経験した.本腫瘍の多くは膝関節周囲の長管骨骨端に発生し,頭蓋骨に原発することは稀であるので,本症例を報告し,本腫瘍の診断と治療について若干の文献的考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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