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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科10巻8号

1982年08月発行

文献概要

研究

脳神経外科領域におけるステロイドホルモン投与法の検討—副腎皮質機能からの検討

著者: 野垣秀和1 玉木紀彦1 児島範明1 住吉弘充1 古瀬繁1 楠忠樹1 松本悟1

所属機関: 1神戸大学脳神経外科

ページ範囲:P.831 - P.836

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I.緒言
 脳神経外科領域では,脳浮腫の予防および治療に対しステロイド剤,特にBetamethasone(BMと略す)の大量投与がしばしば行われ,作用機序は明確でないものの,その効果は実験的にも臨床的にも諸家により充分評価されている.一方,ステロイド剤使用時における問題点として,消化管出血,感染症,精神障害などが知られているが,続発性の下垂体・副腎皮質系機能の抑制も避けることのできない副作用の1つである.しかしこの点に言及した報告は脳神経外科関係では比較的少ない.
 今回われわれは,ステロイド剤の投与量ならびに投与法が副腎皮質機能に対していかなる影響を及ぼすかという点について,ステロイド剤使用前・使用中・中止後にrapid ACTH testを行い検討を加えたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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