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研究
脳神経外科領域におけるステロイドホルモン投与法の検討—副腎皮質機能からの検討
著者: 野垣秀和1 玉木紀彦1 児島範明1 住吉弘充1 古瀬繁1 楠忠樹1 松本悟1
所属機関: 1神戸大学脳神経外科
ページ範囲:P.831 - P.836
文献購入ページに移動脳神経外科領域では,脳浮腫の予防および治療に対しステロイド剤,特にBetamethasone(BMと略す)の大量投与がしばしば行われ,作用機序は明確でないものの,その効果は実験的にも臨床的にも諸家により充分評価されている.一方,ステロイド剤使用時における問題点として,消化管出血,感染症,精神障害などが知られているが,続発性の下垂体・副腎皮質系機能の抑制も避けることのできない副作用の1つである.しかしこの点に言及した報告は脳神経外科関係では比較的少ない.
今回われわれは,ステロイド剤の投与量ならびに投与法が副腎皮質機能に対していかなる影響を及ぼすかという点について,ステロイド剤使用前・使用中・中止後にrapid ACTH testを行い検討を加えたので報告する.
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