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扉
俳人中田みづほ
著者: 田中隆一
所属機関:
ページ範囲:P.909 - P.910
文献購入ページに移動ところで,会場には医学関係者以外に,やはり先生を師として慕う新潟近郷の俳人達のグループもみられた.中田先生が絵を画かれ,特にその静物画は玄人はだしであったことはよく知られているが,俳句に関しては,高浜虚子の優れた門下生であったということ以外は,一般にはあまり知られていないように思われる.絵のほうは,特定の人に師事したり人に教えるということはなく,"みづほ流"とでもいうべき独特の画風をつくり上げたのに対して,俳句のほうは,虚子門下の逸材として活躍し,多くの俳人を育てている.今回私は,関係者の話や二三の文献から,俳人中田みづほに関する興味ある事実を知ることができたのでそれを紹介し,「扉」の責を免れたいと思う.
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