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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻1号

1983年01月発行

文献概要

研究

中頭蓋窩くも膜嚢胞と孔脳症—その臨床的,神経放射線学的検討

著者: 榎本貴夫1 牧豊1 中田義隆1 坪井康次1 塚田篤郎1

所属機関: 1筑波大学脳神経外科

ページ範囲:P.23 - P.32

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I.はじめに
 CT検査の普及にしたがって,頭蓋内に低吸収領野を示すextra-axial massを発見する機会は増えてきた.それらにはarachnoid cyst9),intra-arachnoid cyst15),孔脳症,その他が含まれているが,各種神経放射線学的検査を用いても診断は困難なことが多い.組織病理所見を得ても判断に苦しむこともある.
 著者らは,最近経験したintra-arachnoid cyst 1例,arachnoid cyst 1例,孔脳症2例の組織学的検索から,retrospectiveに神経放射線学的諸検査を再検討してみた.かなりの可能性をもって三者の鑑別が可能ではないかと考えるに至ったので,ここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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