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症例
大脳基底核とその周辺のGerm cell tumorの1例—HCG高値を示したGerminoma,choriocarcinomaの混在型
著者: 森山忠良1 寺本成美1 北島陽夫1 米倉正大1 中村稔1 松村豪一2
所属機関: 1国立長崎中央病院脳神経外科 2長崎大学第3解剖学教室
ページ範囲:P.73 - P.80
文献購入ページに移動近年radioimmunoassayのめざましい発展により種々の臓器におけるホルモン産生腫瘍の研究がなされ,頭蓋内原発性腫瘍によるホルモン産生に関しても同様に検討されつつある.一方,これら腫瘍の免疫組織化学も頭蓋内腫瘍に応用されてきた.著者らはprecocious puberty(以下PP)を伴った右大脳半球の視床および基底核部に病巣が見られた頭蓋内原発のgerm cell tumorの1例を経験し,その治療経過をCT scanおよびHCGで追跡しえた.また病理組織学的にはgerminomaとchorio-carcinomaの混在型を示し免疫組織化学的にHCGの局在を証明しえたので報告し,併せて若干の文献的考察を加えた.
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