icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻1号

1983年01月発行

文献概要

症例

Detachable balloon catheter法による内頸動脈海綿静脈洞瘻の1治験例

著者: 蝶野吉美1 阿部弘1 佐々木寛1 阿部悟2 竹井秀敏2 小岩光行3 斎藤久寿3

所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2北海道大学放射線科 3釧路労災病院脳神経外科

ページ範囲:P.109 - P.115

文献購入ページに移動
I.はじめに
 内頸動脈海綿静脈洞瘻(以下CCFと略す)の理想的な治療とは,瘻孔のみの完全閉塞であり,神経組織や脳循環をいささかも損わないことであるといえる7).この意味で従来のCCF諸治療法の趨勢が,extra-vascularapproach15)よりintra-vascular approach6,8,9,11,13,14,17)へと変遷し,なかでもSerbinenko18),Debrun2-5)らにより開発されたdetachable balloon catheter法が注目を集めているのは当然である.
 最近われわれも,同balloon catheterを外傷性CCF患者に用いる機会を得たので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?