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研究
徐放性ペレットによる,塩酸パパベリンの局所投与法—基礎的研究
著者: 織田祥史1 奥村禎三1 森本雅徳1 村田高穂1 内田泰史1 森惟明1
所属機関: 1高知医科大学脳神経外科 2現籍 大津赤十字病院脳神経外科
ページ範囲:P.1027 - P.1034
文献購入ページに移動脳血管攣縮の機序についてはまだ十分に解明されておらず,種々の治療法も対症療法の域を出ず,特効的な治療法はまだ見つかっていない.
塩酸パパベリンは古くから用いられているbenzyliso-quinolineの主成分であり,直接平滑筋に作用して鎮痙作用を発揮する.本薬剤が脳血管に対しても拡張作用を呈することは,すでに1926年Gruberら5)によって提唱された.塩酸パパベリンは,経口4,11,19),筋注12,14),静注1),髄腔内12,17)などのすべての投与法が可能で,そのすべてにおいて脳血管拡張,脳血流増加作用が確認されており12),種属も家兎21),イヌ15),サル6,17),ヒトにおよぶ広範囲での研究が数多くなされてきた.
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