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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻10号

1983年10月発行

文献概要

研究

実験的グリオーマ特異的キラーT細胞に及ぼすインターフェロンの効果

著者: 山崎俊樹1 山下純宏1 半田肇1 難波雄二郎2 花岡正男2

所属機関: 1京都大学脳神経外科 2京都大学ウィルス研究所病理部

ページ範囲:P.1059 - P.1067

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I.はじめに
 脳腫瘍に対する免疫療法のひとつとして,腫瘍抗原特異的キラーT細胞(Tc)を直接腫瘍内に投与する局所的免疫療法は,非特異的免疫賦活剤の局所的投与に比べ,大いにその抗腫瘍効果が期待される.
 われわれは実験的マウスグリオーマの系を用いて,脳腫瘍に対しTc細胞が誘導されることを確認した28)上で,Tc細胞をインターフェロン(IFN)とともに直接腫瘍内に投与する局所的免疫療法の応用を目的として,第1段階としてIFNのTc細胞の活性化と分化に及ぼす効果をin vitroで検討し,in vivoへの応用に先がけ基礎的な解析を行ったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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