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症例
対称性かつほぼ同時に発生した高血圧性脳血出の2症例
著者: 谷掛龍夫1 川口正一郎1 多田隆興1 京井喜久男1 内海庄三郎1 中曾根啓介2
所属機関: 1奈良県立医科大学脳神経外科 2沖縄南部徳洲会病院外科
ページ範囲:P.1085 - P.1090
文献購入ページに移動高血圧性脳内血腫の発生部位,頻度,病態,予後,手術適応,血腫の再発時期などについては,CT出現以後,詳細な発表が多く見られるが,多発性のものや再発例の報告は少なく,さらに両側半球にわたってほぼ対称性に血腫をもつものは極めて珍しく,同時発生例に至っては数例の報告を見るにすぎない.
著者らは最近,ほぼ同時発生と推定しうる両側視床出血,および比較的短時間内に両側大脳基底核部に出血した例の計2症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告したい.
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