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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻10号

1983年10月発行

文献概要

症例

頭蓋骨欠損のある患者の頭部外傷—2症例報告

著者: 坂井春男1 神吉利典2 布施隆治2 中村紀夫2

所属機関: 1共立蒲原総合病院脳神経外科 2東京慈恵会医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1093 - P.1096

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I.はじめに
 一般に急性期頭部外傷の臨床はそのメカニズムも病理も"cranium is a rigid box completely filled with incompressible contents"(Alexander Monro secundus,1783)10)という特性のもとに検索される.しかしながら頭蓋が一部欠損した状況下での頭部外傷の臨床観察は,渉猟しえたかぎり報告はなされていない.われわれは脳腫瘍術後の外減圧開頭状態にある2例の対照的経過をとった頭部外傷例を経験したので報告し,若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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