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研究
Medulloblastomaに対する放射線化学免疫療法—RAFP療法
著者: 鈴木倫保1 森照明2 渡辺孝男1 片倉隆一1 鈴木二郎1 和田徳男3
所属機関: 1東北大学脳疾患研究施設脳神経外科 2大分医科大学脳神経外科 3国立仙台病院脳神経外科
ページ範囲:P.1271 - P.1276
文献購入ページに移動medulloblastomaは全脳腫瘍の6%に発生し21),主として後頭蓋窩に発生し,小児脳腫瘍の25%を占め,小児悪性脳腫瘍の代表である.近年,侵襲が少なく再現性のよいCTスキャナーの普及とともにmedulloblastomaに関する報告も散見されてきたが10,15,18,24),CTによる治療経過の検討とそのfollow-upに関する報告はいまだ少ない23).今回われわれはCT導入以降に経験したmedulloblastomaに対して,手術療法あるいはradia-tion,ACNU,FT−207(5—fluorouracilの誘導体.商品名フトラフール,大鵬薬品KK),PSK(Coriolus ver-sicolor菌糸体の熱水抽出物.商品名クレスチン,三共KK)の4者併用療法すなわちRAFP療法13)を行い,CTによりその治癒過程を追跡し,また同時にRAFP療法後の組織所見を検討し,興味ある所見を得たので若干の文献的考察を加え報告する.
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