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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻12号

1983年12月発行

文献概要

症例

Bromocriptine療法により気脳症を呈した男性プロラクチン産生腺腫の1例

著者: 寺本明1 高倉公朋1 北原茂美2 福島孝徳2

所属機関: 1東京大学脳神経外科 2三井記念病院脳神経外科

ページ範囲:P.1305 - P.1310

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I.はじめに
 bromocriptine(2-bromo-α-ergocriptine)は種々の原因による高prolactin(以下PRLと略)血症に対して著効を呈することが知られている.すなわち,血中PRL値の低下ないし正常化,およびこれに伴った,月経の再来,乳汁分泌の停止などである2).さらにPRL産生腺腫に対してbromocriptineを用いた場合,多くの症例で腺腫容積の縮小が認められる1,6,15)
 一般にPRL産生腺腫は,他の腺腫に比し浸潤性発育の傾向を有する10).海綿静脈洞内への浸潤も頻繁にみられ,またmicroadenomaの段階でもすでに下垂体硬膜への浸潤を認めることが稀でない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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