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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻2号

1983年02月発行

文献概要

総説

瞬目反射の基礎と臨床応用

著者: 河村弘庸1

所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科

ページ範囲:P.123 - P.139

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I.はじめに
 瞬目反射(blink reflex)は眼瞼が閉じる反射運動で,次のような種々の条件下で起こる.すなわち①角膜・結膜・まゆ毛・眼瞼・眼輪筋などの三叉神経末梢枝への刺激(trigemino-facial reflex),②突発的な大きな音刺激(cochleo-facial reflex),③外耳や鼓膜への刺激(auro-focial reflex),④眼前に突然物体が近づいたとき(threal reflex),⑤閃光などの強い光刺激(optico-facialreflex),⑥くしゃみ,せき,嘔吐など(palato-facialreflex)があげられる.
 これらのうち最も研究の進んでいるのはtrigemino-facial reflexであり,本稿で述べる瞬目反射(blink re-flex)も三叉神経第1枝の電気刺激により誘発されるtrigemino-facial reflexについてである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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