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研究
Oligodendrogliomaの電子顕微鏡観察
著者: 氷室博1 久保長生1 田鹿安彦1 神谷増三1 井上憲夫1 本阿弥妙子1 喜多村孝一1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.147 - P.154
文献購入ページに移動ヒトのoligodendrogliomaの電子顕微鏡による超微形態学的研究はLuse4),Raimondi9)をはじめとして多くの人達によりなされてきたが,その特徴的所見については必ずしも諸家の報告が一致しているとはいえない.Arendt1)の指摘するように,Oligodendrogliomaには,光顕でvariationが存在することも,その大きな理由の1つであろう.そこで著者らは10例のoligodendro-gliomaの手術標本について電子顕微鏡観察を行った.oligodendrogliomaの超微形態を論ずるとき,ラットやマウスの正常のOligodendrogliaの電顕像が参考になるが5-7,13),今回,著者らは10例のうちの1例から得た腫瘍周辺の正常脳組織と思われる部位のoligodendrogliaの超微形態をも参考にした.文献と比較しつつ著者らの得たoligodendrogliomaの超微形態について報告する.また光顕レベルでみられるperinuclear haloについても少しく考察を加えた.
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