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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻2号

1983年02月発行

文献概要

研究

脳腫瘍に対する内頸動脈内ACNU持続投与とPhenobarbitalの併用療法

著者: 弓取克弘1 山下純宏2 寺浦哲昭1 半田肇2

所属機関: 1京都市立病院脳神経外科 2京都大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.165 - P.171

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I.はじめに
 nitrosourea系抗癌剤は血液脳関門を通過するので脳腫瘍に有効であるといわれている3,8).しかし造血系に対する強い副作用のため投与量に限界があるのが現状かと思われる1)
 最近,nitrosourea系抗癌剤にphenobarbital(PB)を併用すれば,その代謝が亢進され血中濃度が下がり,その結果,腫瘍に対する効果が減弱するという報告が散見されるようになってきた5).このPBの効果は,同時に副作用をも弱めうる可能性も示唆するものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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