icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻3号

1983年03月発行

文献概要

症例

頸椎より腰椎まで21椎間におよぶ脊髄硬膜外膿瘍の1例

著者: 沢村豊1 木野本均1 馬渕正二1 岩崎喜信1 伊藤輝史1 阿部弘1 都留美都雄1

所属機関: 1北海道大学脳神経外科

ページ範囲:P.299 - P.303

文献購入ページに移動
I.はじめに
 脊髄硬膜外膿瘍は古くから知られ,早期診断の重要性が繰返し指摘されているにもかかわらず,診断は今なお重篤な神経症状を呈してからなされ,近年の報告をかんがみても,その治療成績は満足すべきものではなく死亡率も高い2,24,27).著者らは最近,糖尿病を背景とし背部痛より始まり,四肢麻痺,呼吸困難,麻痺性イレウスを呈した頸椎より腰椎まで21椎間におよぶ脊髄硬膜外膿瘍の1例を経験し,椎弓切除術による排膿および大量の抗生物質の投与により良好な結果を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?