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研究
脳腫瘍のACNUに対する感受性—In vitroのSensitivity testの臨床的応用
著者: 渋谷直樹1 吉田純1 小林達也1 景山直樹1
所属機関: 1名古屋大学脳神経外科
ページ範囲:P.361 - P.367
文献購入ページに移動悪性脳腫瘍の治療には,手術による腫瘍の摘出および放射線治療が一般化されているが,近年,高い脂肪透過性を持ったnitrosourea系抗癌剤の開発により,血液脳関門(以下BBBと略す)に囲まれた特殊な環境にある脳実質内腫瘍に対しても化学療法が有用な手段として認識されつつある.
われわれは,日本で開発されたACNU〔1-(4-amino-2-methyl-5-pyrimidinyl)methyl-3-(2-chloroethyl)-3-nitrosourea hydrochloride〕を用いて,.数種のgliomacell lineに対する感受性を上調べたところ,株によりその感受性に著しい差のあることが確かめられた18).
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