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研究
ヒト脳腫瘍のヌードマウスへの移植—移植片の形態学的観察
著者: 久保長生1 喜多村孝一1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科 2Neuropathological Institute, University of Düsseldorf F.R.Germany
ページ範囲:P.369 - P.377
文献購入ページに移動Flanagan4)により1966年はじめてヌードマウスの報告がなされ,1968年Pantelouris6)によって,このヌードマウスが胸腺欠如動物であることがわかった.そして1969年RygaardとPovlsen8)によって,ヒト癌のヌードマウスへの移植が成功した.
これ以来,ヒト癌の研究にこのヌードマウスを用いる実験が多くみられるようになった.中枢神経系以外のヒト腫瘍についてはヌード動物への移植の報告は数多くみられる.しかし,ヒト脳腫瘍についてはまだ必ずしも多いとはいえない.
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