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研究
Glasgow coma scaleとOutcome scaleからみた重症頭部外傷例のCTスキャンの検討
著者: 小野純一1 山浦晶1 堀江武1 牧野博安1 中村孝雄2 礒部勝見2 篠原義賢3 渡辺義郎3 有賀直文4
所属機関: 1千葉大学脳神経外科 2君津中央病院脳神経外科 3千葉県救急医療センター脳神経外科 4成田赤十字病院脳神経外科
ページ範囲:P.379 - P.387
文献購入ページに移動頭部外傷に関するcomputerized tomography(CT)の検討は,Levanderら9)の報告をはじめとして現在まで広く報告2,3,8,15,17)されている.しかし,いずれも頭部外傷の一断面をとらえているにすぎず,重症度,CT所見と予後との相関関係について言及した報告は少ない.また,CTはこれまでいかなる補助診断法を用いても知ることができなかった脳実質損傷の程度を明確に描出し,頭部外傷の診断と治療には不可欠の手段となっている.
われわれはこれまで,CT上の脳実質損傷をTable1のように,isodensity without mass effect:1(—),isodensity with mass effect:I(+),high density:H,high-low density complex:H-L.low density:L,diffuse cerebral swelling:DCSの6群に分類し報告19)してきたが,今回は重症例についてGlasgow comascale(以下GCS)に基づき重症度の再分類を試み,各群にみられるCT所見ならびに予後との相関について分析したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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