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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻4号

1983年04月発行

文献概要

症例

広範なComplete scalp avulsionに続発した頭蓋骨のSpreading osteomyelitisの1例

著者: 古野正和1 坂倉允1 和賀志郎1

所属機関: 1三重大学脳神経外科

ページ範囲:P.403 - P.407

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I.はじめに
 1899年Tilley22)は,前頭洞の手術後に発生した前頭骨全体に及ぶosteomyeli-tisをspreading osteomyelitisとして初めて報告した.それ以後,比較的多数の報告例がみられていたが22),しかし最近の抗生物質の発達と医学の進歩により,spreading osteomyelitisがわれわれの目にはいることはほとんどなくなった2,8,18,20,23)
 Woodhall23)は,1955年から1965年に17例の頭蓋骨のosteomyelihsを経験し,原因を次のように分類した——開頭術後7例,cervical traction tongによるもの4例,頭部外傷後3例,副鼻腔炎に続発するもの2例,frozen bome flapによるもの1例.同様にBullitt and Lehman2)も18例の頭蓋骨骨髓炎を報告しているが,osteomyelihsは限局性のものばかりである.頭蓋骨全体に及ぶostcomyelitisはWood-hall23)が1944年のOdomの手術をした1例を引用しているのみである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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