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症例
1歳2ヵ月の幼児にみられた後頭蓋窩急性硬膜外血腫の1例
著者: 前田達浩1 横田仁1 原充弘1 竹内一夫1
所属機関: 1杏林大学脳神経外科
ページ範囲:P.425 - P.428
文献購入ページに移動外傷性後頭蓋窩硬膜外血腫は頭部外傷中の0.3%1,4,5),全硬膜外血腫中,約7%4,6)程度を占めるにすぎず,頻度は少ない.しかもこの診断は比較的難しく,特に小児の場合は一層困難とされてきた.しかしCT導入以来,本症の診断は容易となり,報告例も増え,適切な処置が速やかに行われるようになった.
最近われわれは,本邦の報告例中では最年少と思われる1歳2ヵ月男児の後頭蓋窩急性硬膜外血腫を受傷後2時間目にCTにて診断し,直ちに血腫除去術施行し,救命した.以下,本症例を報告し,今までの報告例を加えて,小児の後頭蓋窩硬膜外血腫の発生頻度,受傷機転,出血部位およびCT所見などについて検討した.
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