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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻5号

1983年05月発行

文献概要

症例

特発性頸動脈海綿静脈洞痩に対するCopper needle insertion

著者: 西嶌美知春1 神山和世1 岡伸夫1 遠藤俊郎1 高久晃1

所属機関: 1富山医科薬科大学脳紳経外科

ページ範囲:P.505 - P.511

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I.はじめに
 頸動脈海綿静脈洞瘻(以下CCFと略す)は従来外傷性と特発性に分類され4),種々の治療法が試みられてはきたが1,2,4,7,13,16,21),いまだ確実に本症を治癒せしめる治療に乏しく,特に特発性CCFの場合には,その外科治療の成績は外傷性に比し悪いといわれている14)
 われわれは,当科開設後2年間に5例の特発性CCFを経験したが,そのなかで難治性の3症例に対して,開頭下にcopper needle(銅針)を海綿静脈洞内に挿入することによりelectrothrombosisを行い,比較的良好な結果を得た,ここにその概要とともに若干の考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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