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研究
サルにおける実験的振戦誘起部位の神経解剖学的研究—変性線維鍍銀法による
著者: 中岡勤1
所属機関: 1弘前大学脳神経外科
ページ範囲:P.713 - P.721
文献購入ページに移動I.はじめに
不随意運動24)には,振戦,アテトーゼ,無踏病,ヘミバリスム,ミオクローヌスなどが知られている.それらのなかでも振戦を主症状とするパーキンソン病は,James Parkinson(1817)がshaking palsyと,Charcot(1892)がmaladie de Parkinsonと命名してからすでに1世紀以上経過しており,原因,機序もかなり理解されてはいるが,未解決の部分も多い,有病率26)も14.0/10万(諸外国では100-180/10万)と不随意運動疾患のなかで大きな位置を占めるものである.
サルの中脳被蓋腹内側部(VMT:ventromedial teg-mentum)の破壊によりパーキンソン病と類似する振戦を出現させうることが知られている21,22).
不随意運動24)には,振戦,アテトーゼ,無踏病,ヘミバリスム,ミオクローヌスなどが知られている.それらのなかでも振戦を主症状とするパーキンソン病は,James Parkinson(1817)がshaking palsyと,Charcot(1892)がmaladie de Parkinsonと命名してからすでに1世紀以上経過しており,原因,機序もかなり理解されてはいるが,未解決の部分も多い,有病率26)も14.0/10万(諸外国では100-180/10万)と不随意運動疾患のなかで大きな位置を占めるものである.
サルの中脳被蓋腹内側部(VMT:ventromedial teg-mentum)の破壊によりパーキンソン病と類似する振戦を出現させうることが知られている21,22).
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