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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻7号

1983年07月発行

文献概要

研究

サルにおける実験的振戦誘起部位の神経解剖学的研究—変性線維鍍銀法による

著者: 中岡勤1

所属機関: 1弘前大学脳神経外科

ページ範囲:P.713 - P.721

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I.はじめに
 不随意運動24)には,振戦,アテトーゼ,無踏病,ヘミバリスム,ミオクローヌスなどが知られている.それらのなかでも振戦を主症状とするパーキンソン病は,James Parkinson(1817)がshaking palsyと,Charcot(1892)がmaladie de Parkinsonと命名してからすでに1世紀以上経過しており,原因,機序もかなり理解されてはいるが,未解決の部分も多い,有病率26)も14.0/10万(諸外国では100-180/10万)と不随意運動疾患のなかで大きな位置を占めるものである.
 サルの中脳被蓋腹内側部(VMT:ventromedial teg-mentum)の破壊によりパーキンソン病と類似する振戦を出現させうることが知られている21,22)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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