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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻7号

1983年07月発行

文献概要

研究

急性期頭部外傷におけるSerial CT scanの診断的意義

著者: 小林士郎1 中沢省三1 矢埜正実2 大塚敏文2

所属機関: 1日本医科大学脳神経外科 2日本医科大学救命救急センター

ページ範囲:P.731 - P.737

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I.はじめに
 急性期頭部外傷患者の診断におけるcomputer-ized tomography(以下CTと略す)の有用性は絶大なものであり,CT導入以降,従来診断不可能であった種々の病態像が明らかにされるとともに,初回CT所見と予後との関係も数多く論じられてきた4,7,8,11,12,14-16,22,23).一方,初回CTに引き続いて行われる経時的CT撮影(serial CT scanning,以下SCTと略す)により,頭蓋内病変のdynamicな変化を把握することが可能となり1,5-9,17,19),これにより確認される種々の新所見(初回CTにて認められず,SCTによりその出現が認められる所見.new finding(s))が経験されるようになったものの,それらnew finding(s)と予後との相関に関しては充分な解析はいまだなされていない,そこで今回,著者らは,SCTにより確認されたnew finding(s)と予後との関係を中心に検討し,興味ある知見が得られたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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