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症例
新生児第3脳室Choroid plexus papillomaの1例
著者: 豊田収1 金子的美1 平戸政史1 今井周治1 若尾哲夫1
所属機関: 1山梨県立中央病院脳神経外科 2現籍 群馬大学脳神経外科
ページ範囲:P.745 - P.748
文献購入ページに移動choroid Plexus papillomaは全脳腫瘍中0.411)−0.6%3)の頻度を占める比較的稀な腫瘍である.そのうらでも第3脳室に存在するのは約1割と少なく,Fortuna(1979)4)によると,文献上記載のあるのは56例にすぎない.またArnstein1)は,生後60日以内に発症したものを新生児脳腫瘍と定義したが,この定義により佐藤ら(1978)10)が調べた全新生児脳腫瘍数は154例であり,非常に稀である.新生児例のchoroid plexus papillomaについてみると,側脳室に存在した例が若干あるが,第3脳室に存在した例は文献上はない.このたびわれわれは,生後2週目に頭囲拡大で発症した第3脳室choroidplexus papillomaの新生児例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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