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症例
Villaret症候群を呈した外傷性頭蓋外巨大内頸動脈瘤の1症例
著者: 大庭正敏1 新妻博1 児玉南海雄1 遠藤実2 鈴木二郎1
所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科 2東北大学脳研脳神経内科 3現籍 福島県立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.751 - P.754
文献購入ページに移動いわゆる下位脳神経叢は頭蓋腔を出てから頸部に至るまでは近接して下行する,したがってその領域に病変を生じた場合,末梢性の複合神経障害が出現するが,その神経の組み合わせにより,いくつかの症候群が記載されている7).
今回われわれは,右後頸部の穿通性外傷後に頸部内頸動脈に巨大な動脈瘤を生じ,かつVillaret症候群すなわち右側IX-XII脳神経麻痺およびHorner症候群を合併した症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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