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研究
外傷性脳浮腫と局所脳糖代謝—局所脳血流および局所血液脳関門と関連して
著者: 柴田尚武1
所属機関: 1長崎大学神経外科 2
ページ範囲:P.837 - P.843
文献購入ページに移動I.はじめに
Sokoloffら(1977)7)によって開発されたオートラジオグラフを利用しての14C-デオキシグルコース法による局所脳グルコース利用率Local Cerebral GlucoseUtihzation(以下LCGUと略す)および14C-ヨードアンチピリン法による局所脳血流Local Cerebral BloodFlow(以下LCBFと略す)は,脳内局所の機能的活動状態を,同時にかつ定量的に,覚醒している動物において測定できるすぐれた方法である.
一方,Kiatzoら(1958)3)によって開発された凍結損傷法による外傷性脳浮腫モデルを利用して,脳浮腫に関する数多くの研究が行われてきた,しかし局所脳糖代謝や局所脳血流を正確に測定する方法がなかったために,この方面の研究はほとんど行われていなかった.したがってLCGUおよびLCBFは脳浮腫研究においても有力な手段を提供するものと思われる.
Sokoloffら(1977)7)によって開発されたオートラジオグラフを利用しての14C-デオキシグルコース法による局所脳グルコース利用率Local Cerebral GlucoseUtihzation(以下LCGUと略す)および14C-ヨードアンチピリン法による局所脳血流Local Cerebral BloodFlow(以下LCBFと略す)は,脳内局所の機能的活動状態を,同時にかつ定量的に,覚醒している動物において測定できるすぐれた方法である.
一方,Kiatzoら(1958)3)によって開発された凍結損傷法による外傷性脳浮腫モデルを利用して,脳浮腫に関する数多くの研究が行われてきた,しかし局所脳糖代謝や局所脳血流を正確に測定する方法がなかったために,この方面の研究はほとんど行われていなかった.したがってLCGUおよびLCBFは脳浮腫研究においても有力な手段を提供するものと思われる.
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