文献詳細
文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
視交叉部下垂体の手術—経鼻手術
著者: 米増祐吉1 鈴木望1
所属機関: 1旭川医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.907 - P.914
文献購入ページに移動I.はじめに
脳下垂体の手術の最初の試みは,1893年,頭蓋内前頭葉下経由であったが,最短距離は頭蓋外経鼻法であることから,種々の方法が試みられた.
今では想像もできないような顔面のT字状の切開,(Eiselsberg),鼻の下縁の切開(Kanavel)などの方法を経て,1910年にHalsteadの口唇下切開(sublabial in-cision)による手術が行われ,同時期にCushingによるsublabial submucous transseptal approachによる現在行われている方法が発表された.オーストリァのHirschも経鼻孔法を改良して経鼻中隔法を行った.
脳下垂体の手術の最初の試みは,1893年,頭蓋内前頭葉下経由であったが,最短距離は頭蓋外経鼻法であることから,種々の方法が試みられた.
今では想像もできないような顔面のT字状の切開,(Eiselsberg),鼻の下縁の切開(Kanavel)などの方法を経て,1910年にHalsteadの口唇下切開(sublabial in-cision)による手術が行われ,同時期にCushingによるsublabial submucous transseptal approachによる現在行われている方法が発表された.オーストリァのHirschも経鼻孔法を改良して経鼻中隔法を行った.
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