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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻9号

1983年09月発行

文献概要

研究

頭蓋内原発悪性リンパ腫—その臨床と病理・免疫学的検討

著者: 小林達也1 渋谷直樹1 吉田純1 景山直樹1 臼井和夫2 原誠3 広田敏行4 須知泰山5

所属機関: 1名古屋大学脳神経外科 2県立多治見病院脳神経外科 3安城厚生病院脳神経外科 4一宮市民病院脳神経外科 5愛知がんセンター病院病理部

ページ範囲:P.917 - P.924

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I.はじめに
 頭蓋内原発悪性リンパ腫は極めて稀で,その頻度は0.3-1.5%3,9,32,38)とされていたが,近年CTなどによる診断技術5,10,23,32)の向上に加え,免疫抑制剤の使用13,24,32,38).放射線の影響38)などにより,発生そのものも増加しているといわれ注目されている13,24,32,38)
 われわれは,過去7年間に15例の頭蓋内原発悪性リンパ腫を経験し,これらの臨床像の特徴を検討するとともに,病理学的にはH-E標本による須知らのLSG分類33)を行い,一部では表面マーカーと細胞内免疫グロプリンの検索と,電顕による観察を行い興味ある結果が得られたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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