icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科11巻9号

1983年09月発行

文献概要

研究

Infusion edema modelによる脳浮腫の研究—その作成と特徴

著者: 高木宏1

所属機関: 1北里大学脳神経外科 2 3 4現籍 広島大学脳神経外科 5京都大学神経外科

ページ範囲:P.957 - P.964

文献購入ページに移動
I.はじめに
 Katzman13)によれば,脳浮腫の定義は,脳組織内水分含有量の増加の結果,脳容積の増大した状態とされ,一般的に脳浮腫はvasogenic edemaとcytotoxic edemaに区別されている9,13)
 いわゆるvasogenic edemaの主病変部は臨床的4)にも実験的3)にも脳白質細胞外腔へのPlasma成分の異常貯留状態であり,vasogenic edemaの本態解明の鍵は,この状態における液体の移動,吸収および脳細胞,脳血管の反応に対する研究にあると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?