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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻1号

1984年01月発行

文献概要

打撃の心

著者: 和賀志郎1

所属機関: 1三重大学脳神経外科

ページ範囲:P.5 - P.6

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 「扉」は読む側になると大変楽しい読み物であるが,書く側に廻ると大変な難物である.7巻11号(1979)に「守備の心」を書いたところ大変不評であったらしい.ようやく代打,代走も種切れとみえ,また出番が廻ってきた.今度は「打撃の心」でいこう.題は簡単に決ったが,その後が続かない.折からの緊縮財政によって教官居住区域には冷房を行わないという悪条件下にある.暑い頭ではよい知恵も浮ぶまい.
 とにかく「守備の心」は誤解も招いたらしい.あれを読むと「打撃の人」はお前だけで,あとの人は皆「守備の人」と読めるなどと講釈する人が現れた.それは「読み過ぎ」というものである.昔の人も言っている,過ぎたるはなお及ばざるがごとし,と.広岡達朗先達が言う如く,守備は練習さえすれば,少なくとも9割の守備率を達成できる.平均的能力とか標準というものがあるとすれば,「守備の心」は臨床家にとって不可欠であろう,ということを言いたかったのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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