icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻1号

1984年01月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

第3脳室前半部腫瘍へのInterhemispheric trans-lamina terminalis approach

著者: 鈴木二郎1 片倉隆一1 北原正和1 森照明2

所属機関: 1東北大学脳疾患研究施設脳神経外科 2大分医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.27 - P.34

文献購入ページに移動
I.はじめに
 第3脳室腫瘍へのapproachは,Dandy以来,種々の方法が行われている(Fig.1).すなわちDandyの右前頭葉切除Monro氏孔経由3),Poppenの同部切開Monro氏孔経由17),Van Wagenenの後頭葉切開経側脳室経由26),Dandyのtrans-callosal松果体部腫瘍摘出1,2),Jamiesonのsuboccipital trans tentorial approach7),Steinのsubtentorial supracerebellar approach21)など枚挙にいとまがない1-3,5,6,9,10,13-23,25-27).いずれにしろ,脳実質の損傷,特に第3脳室周辺の重要な脳の損傷がなく,また動静脈の犠牲を極力避ける方法で行われなければ,術後発生することが予想される重大な合併症を克服して摘出することはできない4,6,12).第3脳室内の腫瘍を摘出するためには,どうしてもその壁のどこかを損傷して入らなければならないが,その壁の最も薄い部分は,第3脳室前壁にあるlamina terminalisである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら