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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻1号

1984年01月発行

文献概要

研究

破裂脳動脈瘤術後長期観察例における術後痙攣発作

著者: 石川正恒1 半田肇1

所属機関: 1京都大学脳神経外科

ページ範囲:P.63 - P.68

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I.はじめに
 開頭術術後に長期間にわたって抗痙攣剤の投与を行うか否かについてはいまだ一定の見解はなく,全例に投与する立場と選択された症例にのみ投与する立場とがある.また,投与薬剤,投与期間についても一定の見解はなく,個々の医師の経験や各施設毎の基準によって決められているのが現状である,このことは,外傷性てんかんと異なり,開頭術術後の痙攣についてのまとまった報告がなく,痙攣発作の頻度や危険因子に対する知見が充分でないことが一因と考えられる.
 京都大学脳神経外科では,破裂脳動脈瘤のneck clip-ping施行後の症例で,術後経過良好で,局所神経症状のない例には従来より抗痙攣剤の投与はしていないが,今回はこのような抗痙攣剤の非投与例の多い施設での術後痙攣の頻度,初発時期,局所神経症状の有無,CT所見および抗痙攣剤投与の有無について検討を行い,開頭術術後の抗痙攣剤の予防的効果について検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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