icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻1号

1984年01月発行

文献概要

症例

Bromocriptineによる非機能性下垂体腺腫の腫瘍縮小効果

著者: 高橋立夫1 桑山明夫1 加藤哲夫1 市原薫1 景山直樹1 佐々木文彦2

所属機関: 1名古屋大学脳神経外科 2名古屋大学第3解剖学教室

ページ範囲:P.71 - P.80

文献購入ページに移動
I.はじめに
 1967年Flückiger13)により開発されたdopamine ago-nistであるbromocriptineがプロラクチン産生腫瘍に対し特に有効で,血清プロラクチン値の低下作用のみならず,多くの症例では腫瘍縮小効果も著しく,そのことはCTやmetrizamide cisternography, metrizamide CTC,pneumoencephalographyなどで証明されてきた1,3-10,14−16,19-26,28-31,33,67-41,43-46,48,49),先端巨大症に対してはわずか十数例で縮小効果が証明されているのみであるが19,39,46,47,49),非機能性下垂体腺腫に対しては最近John-ston, Spark, Wollesenらが縮小効果を報告している19,39,49).われわれは,視力視野障害で発症した47歳男性で,内分泌学的に非機能性であるにもかかわらずbro-mocriptine投与により著しい症状の改善とともに腫瘍が縮小した症例を経験したので,組織学的検討を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら