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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻1号

1984年01月発行

文献概要

症例

頸髄AVMの3例—特にCTの有用性について

著者: 長澤史朗1 吉田真三1 石川正恒1 米川泰弘1 半田肇1 北条博厚2 片岡健吉2 山崎駿3 渡辺秀男4

所属機関: 1京都大学脳神経外科 2静岡県立こども病院小児神経科 3静岡県立こども病院脳神経外科 4大阪医科大学整形外科 5京都大学脳神経外科

ページ範囲:P.93 - P.98

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I.はじめに
 脊髄血管撮影の普及やmicrosurgeryの導入により4,6,8,10,12),脊髄動静脈奇形(Spi-nal AVM)の診断や治療は近年著しく進歩した.頸髄AVMは脊髄AVM全体の5-13%の頻度であるが,①発症年齢が低い,②くも膜下出血をきたしやすい,③四肢麻痺など重篤な脱落症状をきたす可能性がある,④AVMのnidusが髄内に存在する頻度が高いため,摘出術は一般に困難である,などの特徴を有している1-3,6,15,16)
 著者らは現在までに3例の頸髄AVMを経験した.頸部CT検査が脊髄横断面上でのAVMの局所診断に有力であり,また上部頸髄AVMに対しては側方進入法が適していると考えられた.以上の経験に加え,頸髄AVMの特徴につき文献的に考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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