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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻10号

1984年09月発行

文献概要

研究

外傷性脳内血腫の保存的治療

著者: 山本昌昭1 神保実1 井出光信1 喜多村孝一2 杉浦誠2

所属機関: 1東京女子医科大学第2病院脳神経外科 2東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科

ページ範囲:P.1131 - P.1138

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Ⅰ.緒言
 外傷性脳内血腫は,CTの導入によりその病態解析が急速に進み15,18,21-23),特にdelayed traumatic intra-cerebral hematoma(DTICH)の発生などに関し,近年多くの報告が見られる1,3-8,19).しかし,外傷性脳内血腫の治療,特に手術適応に関し具体的に述べた論文は少ないようである.Weigelら20)は,60分以上脳幹機能が停止した重症例と,血腫が小さく,臨床症状に自然な回復のみられる軽症例は手術適応外であるとしている.またKretshmer12)は,占拠性病変としての大出血(major hemorrhage)がCTで認められ,かつ保存的治療のみでは頭蓋内圧亢進症状に悪化がみられる例のみ手術適応であると述べている.
 われわれは手術適応の基準をもう少し具体的に決められないものかと考え,外傷性脳内血腫例を手術群・非手術群に分け,retrospectiveにその治療経過を比較検討してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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