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研究
Meningeal gliomatosis modelの開発
著者: 吉田達生1 生塩之敬1 早川徹1 有田憲生1 山田和雄1 最上平太郎1
所属機関: 1大阪大学脳神経外科
ページ範囲:P.1141 - P.1148
文献購入ページに移動meningeal gliomatosis(以下MGと略記)は,比較的稀な病態と考えられてきたが1),近年の悪性脳腫瘍の治療成績の向上がもたらした患者の生存日数の延長とともに,実際は増加する傾向にある19).その病態は,くも膜下腔に多発性またはび漫性に腫瘍細胞が浸潤したもので,報告例が少ないためにその正確な頻度をつかむのは困難であるが,およそ10%から20%と考えられており2,3,8),実際はかなり高いものと考えられる4,19).さらに,種々の治療後に起こったMGは,chemotherapyおよびradiotherapyに抵抗を示し,極めて治療が困難であり,その病態には不明な点が多いため,いまだに効果的な治療法は確立されていない.そこでわれわれは,このような病態に対する系統的な治療研究を行う目的で,実験モデルの作製を試みた.
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