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症例
Brown-Séquard症候群を呈した特発性脊髄硬膜外血腫の1例
著者: 村田高穂12 大畑建治1 辻川覚志1 住本武弘1 北野昌平1 白旗信行1 白馬明2 崔淳官2
所属機関: 1山本第3病院脳神経外科 2大阪市立大学脳神経外科
ページ範囲:P.1195 - P.1200
文献購入ページに移動脊髄硬膜外血腫(spinal epidural hematoma)は比較的稀な疾患であり,そのために非定型的な臨床症状を呈する場合は診断が困難なことがある22).最近著者らは,突然の後頸部痛により発症しBrown-Sequard症候群を呈し頸部CTスキャンによる診断ののち手術を施行したところ,症状の改善が得られた特発性脊髄硬膜外血腫の1例を経験した.調査した範囲では,同様の症候群を呈した脊髄硬膜外血腫の報告はこれまでに4例あるにすぎず,極めて稀であると考えられた9,16,20,23).本稿では症例を報告するとともに,脊髄硬膜外血腫の診断ならびに治療上の問題点につき考察する.
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