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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻10号

1984年09月発行

文献概要

症例

針治療による脊髄および神経根損傷の2例

著者: 佐々木寛12 阿部弘1 岩崎喜信1 都留美都雄13 伊藤輝史14

所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2旭川赤十字病院脳神経外科 3北海道脳神経外科記念病院 4室蘭日鋼記念病院脳神経外科

ページ範囲:P.1219 - P.1223

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I.はじめに
 針治療は種々な病態に対して盛んに行われている.その合併症はそう多いものではないが,稀に脊髄損傷をきたすものがあり,重篤な神経症状を呈する点で無視できないものである.最近われわれは,針治療により進行性の脊髄損傷および神経根損傷を呈した2例を経験した.同様な報告は,われわれの検索できた範囲では片岡ら7),近藤ら9),白石ら11),児島ら8)の8症例の報告があるのみで比較的稀と思われるが,針治療に対する警告の意味を含め検討した結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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