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視床下部性思春期早発症—そのⅡ
著者: 森和夫1
所属機関: 1長崎大学脳神経外科
ページ範囲:P.1231 - P.1237
文献購入ページに移動本誌前号でふれたhamartoma(過誤腫)があまりにも有名だが,ほかに視床下部のglioma(主にastrocyto-ma)や神経細胞系腫瘍でPPを伴った症例の報告も散見される.
視床下部腫瘍によるPPは,①後部のhamartoma,②前部の鞍上部腫瘍(ほとんどがoptic glioma)および③視床下部自体のglioma(ときにgangliocytomaなど)の3者に区分できると非常に便利であるが,古い報告例では,そのいずれであったのか明らかでないものが多い.また,このことが視床下部腫瘍によるPP症例の解析を困難にする大きな因子ともなっている.
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