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研究
動注法による脳血管のDigital subtraction angiography
著者: 永田泉1 菊池晴彦1 唐澤淳1 光木徹1 鳴尾好人1 高宮誠2
所属機関: 1国立循環器病センター脳神経外科 2国立循環器病センター放射線科
ページ範囲:P.1273 - P.1278
文献購入ページに移動脳神経疾患の診断における脳血管造影の重要性については述べるまでもないが,最近digital subtraction an-giography(DSA)が開発され,造影剤の静注によっても脳血管の造影が可能となり,比較的non-invasiveなため主としてスクリーニング検査として使用されるようになった2,3,7-9).しかし静注法によるDSAの解像度は特に頭蓋内血管の診断に関しては不十分であり,術前の精査目的にこれを用いるのはいまだ不適当と考えられる.今回,脳神経疾患の診断におけるDSAの可能性と有用性を検討するため動注法によりDSAを行い良好な結果を得たので報告する.
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