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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻11号

1984年10月発行

文献概要

症例

頸動脈内膜剥離術バイバルーン内シャントの使用経験

著者: 古井倫士1 浅野良夫1 下沢定志1 蓮尾道明1

所属機関: 1刈谷総合病院脳神経外科

ページ範囲:P.1293 - P.1297

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I.はじめに
 従来本邦では頸動脈の狭窄に由来する脳血管障害は少ないとされてきたが1),近年徐々に増加しつつあるという報告もみられ2),今後,脳外科における内膜剥離術の機会は増えることが予想される.頸動脈内膜剥離術の術式はすでに確立されたもので大きく議論となる点はないが,術中にシャントを用いるか否かは諸家によって意見の異なるところである.われわれは手術時間を懸念することなく確実な手術操作が可能であるという基本に立ち,これまで使用を原則としてきた.しかしシャント使用はかえって手術操作を困難にし,また合併症の原因にもなるとの指摘もある.そこでわれわれはこれらの欠点を除くべく新しい内シャントを試作し3),これまでに7症例に使用,満足する結果が得られたので,症例を呈示しながらその有用性について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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