icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻11号

1984年10月発行

文献概要

症例

小指球筋を回避する尺骨神経深枝麻痺

著者: 橘滋国1 三井公彦1 酒井英光1 大和田隆1 矢田賢三1

所属機関: 1北里大学脳神経外科

ページ範囲:P.1299 - P.1304

文献購入ページに移動
I.はじめに
 尺骨神経の絞扼性神経障害については,肘管症候群(cubital tunnel syndrome)がよく知られている.さらに末梢の手根部での尺骨神経障害については,ギオン管症候群(Guyon canal syndrome)として報告されているが,絞扼性神経障害としては比較的稀なものであり,また,その発生機序についても不明な点が多い.最近われわれは,尺骨神経浅枝麻庫による感覚障害を欠き,手指筋の運動障害のみを示す尺骨神経深枝の単独麻痺で,しかも小指球筋を回避する特異な2症例を経験したので,その発生機序,診断・治療上の問題点について若干の考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら