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卒後研修について
著者: 石川進1
所属機関: 1島根医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.119 - P.120
文献購入ページに移動脳神経外科学は神経科学の一部門であるが,同時に神経疾患を対象とする外科学の一分野でもある.従って若い医師の研修には一般外科の基礎的な訓練が必要とされ,周知のように諸外国では一定の期間一般外科を学ぶような制度のところが多い.我が国の脳神経外科認定医の中でも,少なくとも昭和30年代前半ないし後半までに大学を卒業された方は,かなりの程度の一般外科の修練を積んでおられる.またそれ以後の卒業者でも,ある程度外科で研修した人は少なくない筈である.このような研修が広く外科系一般に通じる考え方,知識,技術を習得する上に,また自分の視野を大きく広げるために有益であったと考える人はかなりあろうし,反対に自分の全力を脳神経外科一つに注ぐべきであったと思う人もあろう.それは個々の入が経験した外科における研修の期間,程度によっも異なってこよう.
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