icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻2号

1984年02月発行

文献概要

研究

脳血管攣縮に対するPrazosin hydrochlorideの効果—実験的研究

著者: 石橋安彦1 今田隆一1 吉本高志1 鈴木二郎1

所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科

ページ範囲:P.133 - P.139

文献購入ページに移動
I.はじめに
 くも膜下出血後に発現する脳血管攣縮の予知,予防あるいはその病態については種々の研究が精力的に行われており,次第にそれらが明らかにされてきてはいるが,しかしその予防,治療に関してはいまだ満足すべき方法の開拓には至っていない.
 われわれは,脳血管攣縮の発生には,その血管外膜に分布する交感神経終末が重要な役割を演じていることをすでに報告し5,11),さらにその交感神経終末は上頸神経節由来14-16)であることも発表してきた.そしてそれらの実験的事実に基づき,破裂脳動脈瘤の臨床例において上頸神経節切除術18)を攣縮発現の早期に施行し,その有効性を強調してきた.しかしその後,この手術的療法に代わる非観血的療法の開発の必要性を考慮し,その可能性を検討してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら